ひざに起こる悪循環
ひざを伸ばすときに使うももの筋肉を大腿四頭筋といいます。
歩行の時や走る時、この筋肉が伸び縮みすることにより地面からの衝撃を上手に吸収してくれます。しかし、運動不足などによりこの筋肉が弱くかたくなってくると、地面からの衝撃を十分吸収しきれなくなってしまい、知らず知らずのうちにひざに負担をかけてしまい、結果ひざを悪くしてしまうことがあります。
ひざが悪くなり痛みが出てくると、多くの場合ひざを伸ばすと痛むため、つねに少しだけひざを曲げ、痛み出ないようにします、すると立っている時はいつでも力を入れてなくてはならず、関節に大きな負担がかかり炎症が増悪します。
炎症が増悪するという事は痛みの増大を意味するわけですからさらにひざを伸ばさなくなります。
このような悪循環をくりかえしながらひざはどんどん悪くなっていってしまう場合があります。また、このような状態を長期間放置すると屈曲内反(がにまた)した典型的な変形性膝関節症へと進んでしまうことも有ります。
では、このような悪循環を断ち切るにはどうしたらよいのでしょうか?
それには、大腿四頭筋を強化することが必要です。
大腿四頭筋強化法
①まず足をまっすぐ伸ばします。
②ひざを床に押しつけるようにして5 秒間しっかりと力を入れる。
③ゆっくりと力を抜きひざをもとに戻す。
以上のようにして繰り返し左右20 回ずつ行ってください。
ご注意
運動は自己責任で行ってください。症状が悪くなりそうな場合は、直ちに運動を中止してください。